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遠赤外線が応用された例として、身近なところでは、誰でも知っている石焼き芋や天津甘栗があります。芋や栗をフライパンや焼き網で焼こうとしたら、大変です。芋はとてもふっくらとは焼き上がりませんし、栗は焦げるだけで、はねてしまうかも知れません。石を温めてから芋や栗を焼くと、芋や栗の表面をあまり焦がさずに、それでいて内部まで良く焼く(火を通す)ことができます。 これは遠赤外線の働きを利用したものです。同様に肉や魚を石の上にのせて焼いたり、料理に土鍋を使ったりするのも遠赤外線の熱を調理に利用したものです。
また、温泉地では岩風呂などが心地よく体の疲れを癒してくれます。
焼鳥屋さんでは鶏肉を焼くのに、炭火焼きが一番おいしいといわれます。これも炭で焼くと、炭の表面を薄く灰が覆います。この灰の中に含まれる酸化物から出る遠赤外線が肉の中まで熱を効率よく通してくれるのです。
古来、石をたき火などで温めて、体の具合の悪いところにあてがい、病気を治したり、痛みを緩和させるといことも、伝承的に行われてきました。これも体の内部を温めて、血液や体液の巡りをよくする遠赤外線の働きを利用したものと言えるでしょう。
太陽光線の中で人間と最も相性が良く、”波長が合う”のが遠赤外線なのです。
20世紀も後半になってから、石や砂の代わりに特殊なセラミックスや、新素材の開発が進み、遠赤外線が身近な生活機器に応用されるようになりました。これらの新素材の登場により遠赤外線は一躍脚光を浴びることになったのです。
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